今期のクリストロンについて
折角なんだから気晴らしにと、自分の好きなクリストロンでどうやって戦うか考えてみました。このブログ、ド!の話題しか出さないつもりだったんですけどね……汗
①クリストロンとは
2016年7月に発売されたInvasion of Venom(スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンがパッケージ)に収録されたテーマになります。気づくともう2年経つのですね。
シンクロをメイン戦法にしている水属性機械族統一のカード群です。
エースモンスターはアクセルシンクロ(チューナー、非チューナー共にシンクロモンスターを必要とするカード)のフェニキシオン、ダブルチューニング(厳密にはチューナー2体以上+非チューナー1体)のグリオンガンド。
不動遊星やジャック・アトラスなど、主人公っぽい感じが私はたまらなく好きです。
ガ●ダムみたいなのカッコイイ
非チューナーにあたる下級モンスターは墓地で発動する効果を持っており、発動コストとして除外するのが条件です。イメージしやすい最近のテーマとしてはオルフェゴールでしょうか。
またこれらとは別に表側表示のカードを対象に、破壊しクリストロンチューナーを特殊召喚するという効果も持っています。これらの効果は上の効果と1ターン中でどちらかしか使えません。
チューナー側の効果は全て相手ターンのメインフェイズ・バトルフェイズに発動し、カード毎の場所(フィールド/手札/除外/墓地)とシンクロするという効果です。これについては別の項目で詳しくお話ししますので、今は相手ターンにもシンクロできると覚えてください。
つまり私はクリストロンというテーマを
- 墓地にクリストロンモンスターを送りながら
- チューナーを召喚、または特殊召喚し
- 相手ターンにシンクロすることで
- 相手の動きを妨害していく
というものであると考えています。
②墓地のカードを増やすということ
私が常にクリストロンでシンクロを行う点で考えるのは、真っ先に墓地を肥やす(増やす)ことです。
例えばリンクモンスターが登場した2017年頭(だったかな)は、今リンクスでURカードになっているジェネクスウンディーネを軸にした動きでした。
- ジェネクスウンディーネを召喚、
- 召喚時効果のコストとしてサルファフナー(もしくはローズニクス/シストバーン)を墓地に送り、
- ローズニクスの効果で出てくるトークンからリンクスパイダーを出し、
- 効果でリンク先にコントローラーを特殊召喚する。
この一連の動きにでデコードトーカーを出し、リンクマーカーを確保しながら動くというものです。ハリファイバーの登場後はスパイダーとコントローラーでハリファイバーを出していますね。
このジェネクスウンディーネのどこが良いのか、それは効果のコストとして必ずクリストロンモンスターを墓地に送ることが出来るという点です。皆さんご存知の通り、効果のコストとして墓地へ送る行為はどんなカードでも止めることが出来ません。
灰流うららで効果を無効にできるのはジェネクスコントローラーを手札に加える行為であり、効果コストで墓地へ送る行為ではないのです。
つまり、コントローラーが手札に加わらずとも墓地にクリストロンを安全に送れればそれだけで十分と言えるでしょう。
逆に考えると、墓地へ送るためにはウンディーネを召喚することが必須であるということです。召喚が無効にされたり、激流葬を打たれてしまえば効果の発動ができないという点。
加えてデッキにジェネクスコントローラーがいなければそもそも発動が出来ない(空打ちになる)点。
これが弱点です。
ウンディーネを効果発動まで守りつつ、デッキにコントローラーを残すという課題です。(1枚だと素引きした時にウンディーネ全てが使えなくなるし、2枚以上だとコントローラーばかり引いて特殊召喚しにくくなります。)
更に候補にしていたのは魔法カード 調律。「シンクロン」モンスターをサーチしつつ墓地にカードを送る(ランダム)という効果です。
該当するクイックシンクロンは手札のモンスターを墓地に送ることをコストに自信を特殊召喚出来るため、調律と合わせて最大2枚クリストロンが墓地に行く。ジェットシンクロンも召喚してリンクリボーを出す事で、ハリファイバーまで繋がりつつ墓地をふやせます。
弱点としては灰流うららに引っかかるという点、墓地を肥やすのはランダムという点です。
更に一撃必殺!居合いドローも効果のコストとしてカードを捨てるので、相性が良いと感じました。相手の場のカードの分墓地を肥やしつつ、リミッター解除やジェネクスコントローラー、調律やおろかな埋葬などデッキで再利用したいカードを墓地に送りたいカードとで入れ替えることが出来るのが強みです。更にドローもできるので手札も入れ替えることが出来ますし、運が良ければ効果ダメージも与えられます。
逆にこちらも灰流うららに引っかかる点や、そもそも墓地に送る枚数自体が相手依存である(先攻ではほぼは使えない)点、更には墓地へ送るカードもランダムであるという点が弱点です。
墓地へ送る(手札から捨てるなど)をいかにリスクを抑えつつ、更には有利なカードを墓地へ貯めていくかがポイントです。
③召喚権と特殊召喚
クリストロンのみならず、全てのテーマで大事なのはどれを優先的に召喚しどれだけ特殊召喚出来るかということです。
先程の話に遡れば、ジェネクスウンディーネが優先であり、どうやってクイックシンクロンのようなカードを増やせるかというのが大事になるでしょう。
そしてクリストロンで大きく活躍するのがサルファフナーです。このカードは①発動コストとしてクリストロン"カード"を手札から捨て、自身を特殊召喚し表側の自分のカードを破壊。その後②として戦闘・効果で破壊されるとデッキからクリストロンモンスターを特殊召喚できます。
墓地を肥やしつつ、必要なカードを場に出せるというのが大事でレベル5なのでクイックシンクロンと合わせればレベル10のシンクロやノヴァ、インフィニティが出せるのもポイント。
またプラシレータは手札のクリストロンモンスターを特殊召喚する効果を持っているのも大事です。
なので私は、召喚成功時に効果を持っているカードを優先的に召喚し、そこから先の展開を考えながらプラシレータやサルファフナーのような特殊召喚をサポートするカードを活用することを常に考えています。
④相手ターンにシンクロすること
クリストロンは相手ターンにシンクロをするテーマとだいぶ昔に書きましたが、それでどう戦うのかという点をお話します。
そもそもリンク召喚が導入される前に結果を残したのが下記のデッキ
自分ターン(先攻)でアクセルシンクロン(レベル4に下げる)とフォーミュラシンクロン、クリストロンインパクトをセットして相手ターンにグリオンガンドを出すというのが戦法です。
この時期は十二獣が流行りだったこともあり、グリオンガンドで墓地リソースを削げる上にヴァイパー持ちのエクシーズを盤面に残さず自分ターンを迎えられる点などから強みを発揮していました。
召喚師に対しては自分墓地には誘発を除けば水属性しかおらずコキュートスしか作れない、グリオンガンドが破壊されても相手か自分の除外からモンスターを特殊召喚できるなどがありました。
相手ターンに動くという事は、自分ターンで動く以上に妨害されやすいという事を常に意識します。速攻魔法やブラックホールなど強力な通常魔法の存在です。
特にブラックホールはチェーンブロックを解決しても破壊に対する耐性が永続効果になければ破壊されますし、ものによっては墓穴で自分の場にいるカードと同名のカードを除外されればシンクロが出来なくなります。
なので相手ターンに動くというのは自分が最大限の妨害をすると同時に自分も妨害される可能性が大いにあるというのを覚えておいてください。
現代の理想盤面は、手札がいい時(上振れ)はハリファイバー+リオン(シトリィ)+サイドラインフィニティ。無理でもハリファイバー+リオン(シトリィ)。
ハリファイバー(フォーミュラ/ライザー/クオンダム)のどれかが出れば相手ターンにグリオンガンドを出すのが容易になります。
これは対戦相手によるので、絶対強いという訳では無いですが対応幅が広いという点では2016年の時に近くなるという感じでしょうか。
カード1枚から相手のデッキを推測し、必要なカードを効果処理後にグリオンガンドで狙うというのを大切にしています。
⑤クリストロンでよく聞かれるルールと裁定
クリストロンを使っていると時々聞かれるルールや覚えておいた方が良いルールなどをいくつか書き残しときます。
2018.10.17_現在
▫スキルドレイン
このカードは場で発動し効果処理まで場に残るもののみ無効にします。サルファフナー発動時にチェーンして発動しても、場に出るのは効果処理中なのでそのままカードを破壊するまでを行います。ハリファイバーも自身を除外する事が発動コストなので、処理時にはフィールドにいないためそのままエクストラデッキから特殊召喚可能です。
逆に下級非チューナーの①効果、チューナーを特殊召喚する効果は対象を取るまでがコストなので、スキルドレインを受けるとチューナーは出てきません。ハリファイバーの①リンク召喚に成功した場合の効果も同様に、スキルドレインを受けるとチューナーの特殊召喚ができません。
▫エフェクトヴェーラー、夢幻泡影etc.
上記のスキルドレインと異なる(むしろスキルドレインが特別)のが表題。フィールド上と指定がないので、効果処理でどこに行こうが処理を行えません。ハリファイバーは除外しただけになってしまいます。
スキルドレインはあくまでフィールドに存在する、という条件がついているため場から離れれば効果処理が出来るようになるのです。
パンクラトプスも同様に、泡影やヴェーラーの効果適用を受けるとリリースしても破壊出来ないです。
逆に相手がハリファイバーを出していた際は、効果を使えないスタンバイフェイズまでに無限泡影を使えば場に残せます。
▫場がクリストロンチューナー+クリストロンチューナーのみで相手ターンシンクロ
実例:シトリィとリオンが場に存在する時、チェーン1(シトリィ)チェーン2(リオン)になった場合の処理。
まず後にブロックを組んだリオンを処理しシンクロ召喚を行います。その後チェーン1のシトリィの処理を行います。この際、エクストラモンスターゾーンがリオンの効果で埋まるため、シトリィの効果処理は【対象のモンスターを墓地から特殊召喚する】で止まります。
ここで重要なのは墓地のモンスターを特殊召喚した後にシンクロ召喚の処理が来るため、シンクロできなくても特殊召喚までは行えるという点。
この場合で1番気をつけたいのは、発動時にエクストラモンスターゾーン、またはリンク先が1つ空いている事。埋まっている場合はシンクロ召喚するという処理が行えず、空打ちになるので発動ができません。
新ルールから使うようになったワザです。
▫発動時からエクストラにシンクロいる?
今年のOCGテストにクリストロンの問題があったのをご存知の方もいると思いますが、あれは非常に大事な問題でした。
クリストロンを使う上で大事なのは、発動時から効果処理までシンクロしたいモンスターがいるかです。
例えば、フィールドにクオンダムが存在し、クリストロン・インパクトがセットされています。この状況でクオンダムを使ってシンクロしようとするとまずインパクトを使って除外から特殊召喚してから、でないとダメなのです。
なぜかと言うと、クオンダムしかいない状態では効果発動時シンクロができないからです。非チューナーがいる状況でなければシンクロは行えないので、発動した瞬間から素材があり、指定の素材で出せるモンスターがいるかを常に確認してください。
ではうろ覚えになるのですが、OCGテストの問題を考えます。
場にデビリアンソング(場のモンスターのレベルを1下げる)がある。以下の条件の中で正しく効果処理が行えるものを選べ。
エクストラデッキにはクオンダムとアメトリクスのみが存在している。
①クオンの効果で手札のローズニクスを特殊召喚し、クオンダムをシンクロ召喚する
②シトリィの効果で墓地のサルファフナーを特殊召喚しアメトリクスをシンクロ召喚する
③リオンの効果で除外のプラシレータを特殊召喚しクオンダムをシンクロ召喚する
正解は①です。
①クオン(デビリアンソングを受けてもレベル1のまま)と手札のローズニクス(レベル4)。
発動時手札のローズニクスはまだデビリアンズソングの効果適用を受けないので、レベルは元のままで、この時点でエクストラデッキのアメトリクスが出せます。効果処理の際、手札から特殊召喚されたローズニクスはデビリアンズソングの適用を受けレベルが下がり1+3でクオンダムがシンクロ召喚される、というのが答えです。
②はシトリィの効果対象を選ぶ時点で、デビリアンズソングで下がったシトリィ1+サルファフナー5のレベル6モンスターがエクストラにいないので発動ができないのです。
③は発動時にレベル2のリオン+プラシレータレベル2でクオンダムが出せますが、効果処理中にプラシレータのレベルが1になりシンクロ召喚をするという処理が出来ないからです。発動時から行えない事になるので発動がそもそもできません。
※③のケースで発動時にデビリアンソングがチェーンされた場合は特殊召喚で止まるはず。KONAMIさんに上とおなじ内容でどうなるのかお問い合わせしたけど、特殊召喚で止まるのかは教えてくれませんでした。
ただ、類似例としてシトリィの効果処理中にシトリィ自身がいなくなったらどうなるのかという裁定は【対象のモンスターを特殊召喚するまでを行い、シンクロ召喚を行えず対象は除外されない】なので、特殊召喚でとまると思います(違ったら後日訂正しますね)
⑥最後に
クリストロンは相手との駆け引きが楽しいデッキです!水属性なのもあって、真竜皇バハルストスFとか、グレイドルイーグルとかと組み合わせてたり、リンク召喚中心に寄せたりもできます。
(たんぽぽサンバにローズニクスとシストバーン入る型もあるし)
いろんな遊びができるのも遊戯王の楽しみ方なので、去年のLINK VRAINS PACKでほぼノーマルになって集めやすくなったと思います。ぜひクリストロンを組んで見てください!
出来上がればまたクリストロンのデッキ考察やりたいなぁ。
※テカってるメインはネクロフェイスとイルミラージュ
去年ハリファイバー出る前に女性限定大会タッグで使ったのを、載せときます。
(2017.11月構築)
強いのわかってたから、その前に純粋なクリストロンで結果載せたかったという気持ちでした笑
お相手の忍者と各々やりたい事とやってたなぁ。またタッグやりたいです。